これまで二度に渡り朝霞市教育委員会、学校給食課の方々に要望書をお渡しし、単品検査の実施や測定後の実数値の公開、産地の公開などをお願いする機会をいただきました。
しかしながら予算がかかることなど現場レベルでは判断できないこともあったようで、要望の実現には結びついていませんでした。
そこで、朝霞市議の方全員に要望書をお送りし、会って説明させていただきたい、なにかアドバイスをいただきたいと伝え、これまでに全会派の市議さんとお話をさせていただくことができました。心配だよね、と熱心に話を聞いてくださり何ができるのか一緒になって考えてくださった市議さん方に出会いました。
市議さんの協力を得て市長に直接要望書をお渡しし、説明させていただくこともできました。その後、丁寧な回答書もいただきました。
そんな中、10月から食前の単品検査が実現したのです。今までの丸ごと一食分の測定に加え、2品目程度の単品の測定を加えていただけました。実現させてくださった市長、市議の皆様、職員の皆様には心から感謝しています。私たちの当初からの要望が叶えられ朝霞市の学校給食がより安全になったことを本当に嬉しく思います。
そして今回、学校給食のさらなる安全、安心のためにゲルマニウム半導体検出器の導入を請願することにしました。市議の方々との懇談を通して、会として今できる最も安全な学校給食を目指していこうという考えに至りました。
請願書の紹介議員になってくださったのは公明党の岡崎和宏議員です。とても心強く感じています。子どもたちの安全は会派など関係なくみんなの問題だと賛同してくださった市議の方々、ありがとうございます。
この請願については12月の議会で審議されます。過半数の賛同が得られ可決されるかどうかはまだわかりませんが、私たちは市議の皆様に想いを届けたつもりです。あとは議会を傍聴し、最後まで見届けようと思います。またご報告させていただきます。
請願書PDF版は資料室よりダウンロードできます。
※ 議会へ提出用の表紙は省略しています。
※ プライバシー保護のため、個人情報は削除しています。
「保育園・学校給食の放射能測定の改善に関する請願書」
[請願項目]
私たちは、2011年3月の東京電力福島第一原発の事故以降、子どもたちへの放射能による影響を心配した母親たちを中心に活動をしている「放射能から子どもを守りたい 朝霞ひまわりの会」です。私たちが心配している事の一つは給食です。その中で朝霞市におかれましては早い段階での測定器の導入、そして2014年10月からは食材の単品検査を実施して頂いている事に、大変感謝しております。しかしながら、現在朝霞市が導入している測定器は「シンチレーション検出器」です。この検出器では、検出限界値が10Bq/kg であり、それ以下の測定は難しいのが現状です。放射線のもつエネルギーをより精密に測定できるゲルマニウム半導体検出器では1Bq/kg 程度まで可能です。放射能に安全値はありません。また、成長期の子どもは大人と比較しても影響を受けやすく、その影響は長期間にわたると言われています。少しでも子ども達を放射能の影響から守るため、より精密に測定する事を請願させて頂きます。また、現在国が定める基準値は100Bq/kg ですが、放射能は微量でも体内に含めば蓄積し、身体に悪影響を与えます。朝霞市で測定した食材で放射性物質が検出された場合は、たとえ基準値以下であっても使用の見合わせをお願いします。
上記の通り請願します。
平成26年11月10日
放射能から子どもを守りたい 朝霞ひまわりの会
朝霞市議会議長 利根川仁志 様